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2021-05-29
エンゼルケアは動物にもできる?飼い主がペットの死後にできること

大切な家族であるペットを亡くしたとき、飼い主が最後にしてあげられることは何でしょうか。

 

飼い主がペットの死後にできることとして、エンゼルケアがあります。エンゼルケアとは、死後の処置や保清をし、外見を整えるケアのことです。生きていた頃の、そのペットらしい姿で見送ることは、ペットの尊厳を守ることに繋がります。

 

また、大切なペットを亡くしたことで悲しみに暮れる飼い主の心も癒す効果があると言われています。エンゼルケアの行程を見届けることは、心の整理にも繋がるかもしれません。

 

エンゼルケアってなに?お別れまでにできること

エンゼルケアは、もともと人に対して使われていた言葉です。人が亡くなった後、お見送りするまでを含み、逝去時ケアとも呼ばれています。

 

エンゼルケアの内容として主なものは、死後処置と清拭です。人が病気で亡くなるときには、気管挿管などの治療器具が入っていることが多いため、これらを外し、身体を清拭して、その人らしい姿に整えます。

 

また、エンゼルメイクもエンゼルケアに含まれ、別名は死化粧です。メイクによって顔色や表情を整え、生前の安らかな表情を作り出します。

 

生前に近い姿にすることは、亡くなった人の尊厳を保ち、見送る故人への配慮にもなると言えるでしょう。

 

人が亡くなった際は、これらのエンゼルケアが一般的に行われてきましたが、最近はペットに対してもエンゼルケアができる環境が整ってきているようです。

 

大切なペットにできることは?動物へのエンゼルケアの内容

人が亡くなった際のエンゼルケアには、死後処置や清拭、エンゼルメイクがありますが、動物の際にも、同じような行程があります。

 

動物の場合も、死後処置は同じように必要ですが、清拭はシャンプー&ドライとなり、エンゼルメイクは、トリミングや爪切りが主な内容です。

 

ペットの死後処置としてできることは?主な内容3つを解説

 

ペットの死後処置には、「体勢を整える」「目の乾燥を防ぐ」「綿を詰める」という3つの内容があります。

 

・体勢を整える

亡くなってから2時間ほどで死後硬直が起こり、手足などが固まってしまうので、その前に体勢を整えてあげる処置です。具体的には、棺に収まるよう、手足を身体に添えるように曲げ、口を閉じておくといった動作になります。

 

・目の乾燥を防ぐ

 

目が開いたままになっていると、乾燥してしまうため、閉じさせることが必要です。閉じにくい場合は接着剤などで固定することもあります。

 

・綿を詰める

体液の漏れを防ぐため、口や鼻、お尻に脱脂綿を詰める処置です。筋肉の脱力から、尿や便が出てくることもあるので、お腹を圧迫して排尿を促すという処置も必要になります。

 

動物の清拭とエンゼルメイクってどんなことをするの?

 

清拭というと、人の場合は濡らしたタオルで身体を拭きますが、動物の場合はシャンプー&ドライをすることになります。体液などの汚れを落とし、綺麗な状態にすることが目的です。最後はブラッシングで毛並みを整えます。

 

エンゼルメイクは、人でいう死化粧ですが、動物の場合はトリミングです。綺麗にカットしてもらうことで、生前に近い姿にすることができます。さらに、爪切りもエンゼルメイクに含むことが多いです。

 

エンゼルケアは、お見送りまでを含みますので、最後は納棺となります。バスケット型のものなど、色々な種類の棺を揃えている霊園も増えているので、そのペットらしいものを選んであげると良いでしょう。

 

ペットのエンゼルケアはどこでできる?3つの選択肢がある!

ペットのエンゼルケアは、死後処置やトリミングについて、それぞれ処置ができる場所が異なります。3つの選択肢を知った上で、希望に合う場所を選びましょう。

 

死後処置ができる場所

 

ペットが入院していたり、事故などで緊急搬送された場合は、病院で死後処置をしてもらうことになります。

 

一方、自宅で飼っている場合は、飼い主が死後処置をすることもあります。死後硬直が始まるので、最低限、体勢を整えてあげると良いでしょう。綿を詰めたり、排尿を促すのが難しければ、病院で処置してもらうことが可能です。また、霊園で死後処置から納棺まで任せることもできます。

 

 トリミングができる場所

 

トリミングは技術が必要なので、飼い主がトリマーでない限り、トリミングサロンに連れていく必要があります。エンゼルケアのサービスを提供している霊園であれば、霊園でトリミングをしてもらうことも可能です。

 

エンゼルケアの流れ

 

死後処置とトリミングの両方を行う場合、移動の流れには以下のような選択肢があります。

 

①自宅で死後処置→トリミングサロン→霊園で納棺

②病院で死後処置→トリミングサロン→霊園で納棺

③霊園で死後処置・トリミング・納棺を全て任せる

 

生前の行きつけのトリミングサロンがあれば、そこでお願いするのも良いかもしれませんね。そういったこだわりがなければ、エンゼルケアのサービスを提供している霊園でお任せするのが一番スムーズかもしれません。

 

飼い主によって、「できるだけ自分でやりたい」「プロにお任せしたい」など、いろいろな考え方がありますので、自身が納得できる方法を選ぶのが大切です。

 

まとめ

今回の内容をおさらいすると、以下の3点となります。

 

・ペットにもエンゼルケアをすることができ、綺麗な状態でお見送りができる

・動物のエンゼルケアは、死後処置・シャンプー&ドライ・トリミングが主な内容

・死後処置は自宅や病院、トリミングはトリミングサロンでできるが、全てお任せできる霊園もある

 

ペットや飼い主の気持ちに寄り添ったケアが一般的になりつつあるのは素敵なことですよね。トリミングサロンや霊園など、ペットへのエンゼルケアをサポートするサービスも増えてきえているので、もしもの時は利用してみてはいかがでしょうか。

 

この記事が、後悔のないお見送りを実現するための一助となれば幸いです。